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祝30周年!グリーン・デイ / ドゥーキーのUSオリジナル盤を聞く(Green Day / Dookie US-ORIGINAL)

Disk Review

祝!「ドゥーキー」発売30周年

月日の経つのはあっという間、この名盤発売から30年が経過したとは…「10年一昔」、というが、もう30年、隔世の感がある。

私が本作を初めて聴いたのは発売後2年くらい経った頃だったと思う。当時の私はギターにハマり、当然のように速弾きハードロック・ヘヴィメタル路線に傾倒する仙台の高校生だった。メタリカやメガデス、イングヴェイにモトリーにガンズに云々、いわゆるギターヒーローものはたくさん聴いていたのだが、グリーンデイのようなポップパンクなものには一切興味を示さずであった。時代は90年代中期、国内は「グランジ」「メロコア」「渋谷系」が三大流行だったように薄く記憶しているが、どれにも興味を示さない、いわゆるモテないマニアックな男子だった。

知るきっかけになったのは高校の文化祭でバンドをやることになってから。どうやらそのバンドはギタリストがいない、ということでテクニックだけはそこそこにあった私にお声がかかり、いわゆるヘルプのギタリストとして参加することになった。演奏する曲をダビングしたテープを渡され始めた耳にした代表曲「バスケット・ケース」。

衝撃だった…ギターソロなんかなくてもむっちゃかっこいいじゃないか!
メタルギターしか愛していなかった私の脳天をぶっ壊すようなハードなコード弾きとドラム、キャッチーなメロディ。これだ、これだよ!俺がやりたかったのは!!…表向きは平静を装いつつ、その後徐々に宗旨替えしたのはいうまでもない。

さて前置きが長くなったがそれだけ思い入れのある本作、実はレコードでは持っていなかった。長らくは友達にダビングしてもらったカセットで聴き、もう何千回聴いたか分からないくらいなので全曲完璧に脳内リピートできるようになっていたので、特にソフトにもこだわってこなかった。たまに聴きたくなっても時代はサブスク、いつもでスマホで聞けてしまうので物理メディアには食指が伸びなかったのだが・・・

本年正月のレコード掘り初めにてついつい目がいってしまい購入してしまった。今日はそのレコードを紹介したい。

Green Day(グリーン・デイ)について

いまさらなんの説明もいらない、現役最高峰のアメリカのロックバンドであるが、一応概略だけ。

グリーン・デイ(英: Green Day)は、アメリカ合衆国カリフォルニア州バークレー出身のパンク・ロックバンド。1987年結成。1990年にレコードデビュー、1994年にメジャーデビューを果たす。2005年の第47回グラミー賞ではパンク・ロック・バンドとしては初となる「最優秀ロック・アルバム賞」を受賞した。

2015年にロックの殿堂入りを果たした。

Wikipediaより引用

で、彼らについてはいろんなところでいろんな情報が出ているので適宜調べてもらえば良いのだが、一つだけご紹介したい記事がある。

Green Day 『When I Come Around』 ビリージョーとマイクの青春

本アルバムに収録されている一曲についての英詩和訳解説なのだが、それだけにとどまらずボーカルのビリーとベースのマイクの数奇なる生い立ちと出会いまで深く掘り下げている。私も最近たまたまこの曲の歌詞を調べていてたどり着いたのだが、とにかく詳しい。この物語を読んだ上で本作を聞き直すとより一層彼らの音楽・歌詞への理解、それからあの頃の時代の空気のようなものが感じられると思う。

隷好堂
隷好堂

このアルバムで一番好きな曲。シンプルな構成だけど切ないメロディ、ビリーの声、このビデオ、たまらんです。

Dookie / Green Day US-ORIGINAL

まずは有名なこちらのジャケを。当時はやっていた「ウォーリーを探せ!」を思い起こさせるようなイラストである。

続いて裏ジャケ。

これがいわゆる「無修正セサミジャケ」である。ジャケット中央に写っているセサミストリートのキャラクターがどうも版権に引っかかったようで現行再発盤などはこのぬいぐるみが消された写真に変更になっている。ファンの盛り上がりや時代感が鮮明に捉えられた素晴らしい写真なのでできれば修正なしのままであって欲しかったが・・・権利社会アメリカ、こういうのは厳しいんだろうなぁと推測する。

ちなみに修正版はこちら。

ディスクユニオンさんのセールページから引用。見事にセサミが消されてる。

レーベル面もこの時代によくあるリプライズもの。90年代はレコード生産の衰退期ということもあり、本作に限らず大抵のレコードの質量が小さい。ペラっとした感じなので逆に取り扱いに注意しないとすぐにも割れてしまいそうな危うさを感じる。

またプレスはおそらくDMMなのでAB両面合わせて60分以上刻み込める仕様だ。よって音溝は大変に狭い。小傷程度でも針跳びの原因になってしまいそうで怖い。

なお、同時期にカラーヴァイナルでグリーン、ピンクのものも発売された模様。私はあまりカラーヴァイナルは好きではないのでむしろブラックのスタンダードなこちらで満足である。

B面最後にはボーナストラック的に「All By Myself」という曲が収録されている。これはレーベルおよびジャケットには記載がない。これはドラムのトレがボーカルを取り、ビリーがパーカッションを担当してる。

サウンドチェック!

さて、肝心の音なのだが、正直ベースで言うとCDとなんら変わらない。94年発売の本作なので当然録音もデジタルマスターであるし、そもそもの曲調やグリーンデイの芸風を考えれば特段高音質にこだわったとか、そういったことはなさそうだ。CD全盛の時代だったので、「もしCDプレイヤーを持ってない人でもレコードでCD同様のクオリティで聴くことができます」という意味合いでプレスされたんじゃないかな?と思う。今の「CDよりもレコードの方がより良い音で聴ける」と言う概念の逆、なのだと思う。

CD全盛時代のレコードを買う意味

今回、正直購入は相当迷った。実は昨年末ごろから「Dookie」が2024年で30年であることは気づいていた。だが、おそらく音質はCDとそれほど変わりなく、またLPで聞く意味みたいなものも個人的には見出しにくいな…と思っていたからだ。

普段レコードを買う意味、これは私の中では「CDより高音質」「そもそもCDで発売されていない」これが最優先される。今回の購入は正直「所有欲」を満たすため、と言い切っていいかもしれない。

所有欲、と書いたが、この場合の所有欲はレコードという物理メディアではなく、自分の青春の思い出への所有欲、である。何かこうアルバムを聴くたびに思い出すのは高校生の頃、若かりし頃の怒りの日々、絶望感や厭世観に囚われていた、青臭い自分。あの頃の空気を閉じ込めているのが私の中では本作なのだ。レコード好きとしてそんな自分の青春の面影を写真や日記ではなく、レコードとして持っておきたい。あれから30年経って、私も30年歳をとった。今なら、あの頃に冷静に向き合える、そんな気がしたので、音は同じでもあえてレコード、それもUSオリジナル盤で買おう、と決意したのだ。

いわば自分のアイデンティティの源泉のような本作、年初から良い買い物をしたと自負している。

もっぱら聴くのはサブスクでなんだけどねw

ご一読、ありがとうございました。

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