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【OST】バック・トゥ・ザ・フューチャー日本盤

Disk Review

だってOBIが綺麗なんだもの

いやー、買っちゃったw

全米が泣いた?いや笑った?ドキドキした、間違いない。私の子供心もズキズキワクワクしっぱなしだった名作「バック・トゥ・ザ・フューチャー (Back To The Future、以下BTTFと略)」のオリジナルサウンドトラック(OST)。

まずは文句なしのこのジャケをご堪能いただきたい。

国内盤帯(OBI)付き、である。購入価格は4650円であった。おそらく本盤のオリジナルはアメリカ映画=USということになろうが、これに関しては帯がたまらなくいい味、なのでなので国内盤のほうが個人的には好ましいと思う。

帯の拡大。86年新春ロードショー、ということは2024年の現在から遡って38年前、もうそんなに時間が経ったのか…隔世の感である。

さて今日はこの作品に収められた中から数曲チョイスしてご紹介したい。サブスクでは権利関係の問題からか聞けない楽曲がほとんどであるので、この作品は物理メディアで購入する価値は十分にあると思う。サントラとしても非常に良い出来でまとまりもある良サントラなので是非ともご一緒いただければ幸い。

A#1 パワー・オブ・ラブ / ヒューイ・ルイス・アンド・ザ・ニュース (Power of Love / Huey Lewis and the News)

聞けば一発、世代なら誰でもわかる超有名なテーマ曲。

ヒューイ・ルイスのオフィシャルでもBTTFの映像が使われているのは嬉しい限り。

この曲、実は日本ではいろんなんところでCMに使われている。古いところでは自動車メーカー・ホンダの「インテグラ」のCM。

近年はサントリーの「スーパードライ スタイニーボトル」や「オールフリー」のCMでも使用されていたようなので、映画を見たことがない人でも覚えている人が多いのではないだろうか。

隷好堂
隷好堂

自分が趣味でやってるバンドでも先日この曲をカバーしました!

ギターで弾くあのAメロのチャカチャカリフ、と、これぞ80s!と言わんばかりのギターソロはやってて気持ちよかった!

A#2 タイム・ボム・タウン / リンジー・バッキンガム (Time Bomb Town / Lindsey Buckingham)

さて2曲目はリンジー・バッキンガムのこの曲。曲名を言われてもピンとこない人の方が多分多いのでこちらを見ていただくのが早いかも。

このシーンでうっすらと流れているBGMがこの曲だ。

リンジー・バッキンガムといえばそう、フリートウッド・マックのギタリストである。1975年のいわゆる「ブルース全盛期から転換した頃の」マックに参加。トップセールスを記録したアルバム「噂」にも参加している。

この「Time Bomb Town」に関しては彼のソロアルバムには収録はされていない模様で純粋にサントラ用に提供された曲のようだ。AppleMusicにも本作は入っているのだが著作権の関係か、リストインはしてるが聞けない状態である。こういう時に物理メディアは素晴らしい。

オリジナルの楽曲はこちらの動画がレコードから音源抽出しているようなので、これをサンプルにあげておく。

A#3 バック・トゥ・ザ・フューチャー / アウタタイム・オーケストラ (Back To The Future / Outatime Orchestra Cond. Alan Silvestri)

さて、いよいよBTTFのメインテーマ曲、一番上がるやつ!である。

もはや付け加えるものはない、この音を聞いてあのシーンが浮かぶ、最たるものの一つである。

さて、この曲を演奏している「Outatime Orchestra」って?疑問に思い調べてみたが、詳しいことは分からず。

ただ、「Outatime」についてはこれだった。

そう、BTTFのタイムマシン、デロリアンのナンバープレートに書いてある文字だった。

「Outatime」=「Out Of Time」(時を超える)の意味。まさにBTTFにふさわしいナンバープレートである。

ちなみにナンバープレートは販売もされているようだ。

画像をクリックでAmazonへ

A#4 ヘヴン・イズ・ワンステップ・アウェイ / エリック・クラプトン (Heaven is one step away / Eric Clapton)

個人的にとても意外だったのがこれ。クラプトンがBTTFの劇中で流れてたなんて・・・子供の頃は全く気づかなかった。いや、今でも言われないと気づかなかったはず。

使われているシーンだが、劇中の最後の方だ。マーティが雷に打たれて1985年に戻ってきた時に、ヒル・バレー広場のベンチで寝ているホームレスのラジオから流れている。

B#2 ザ・ウォールフラワー / エタ・ジェイムズ (The Wallflower / Etta James)

こちらは劇中登場の街カフェでかかっている曲だ。このローファイな感じ、BGMということで映画の中ではあえて曇らせた音質なのかと思っていたが、そもそもがフォギーな音作りだったのね。

音楽サイト「uDiscoverMusic」によるとこの曲は元々は「Dance With Me Henry」という曲名だったそうだ。ただそのタイトルだとエタ・ジェイムスが歌うには性的すぎるとのことでタイトルは「The Wallflower」に変更。その「The Wallflower」のレコーディングには、名義があきらかにされていない男性のレスポンスがフィーチャリングされている、それはR&Bシンガー・ライターのリチャード・ベリーだった。モダン・レーベルがレコーディングした楽曲は、エタ・ジェイムス&ザ・ピーチズで発表し、1955年2月19日にチャート・デビューを果たした。その後この曲はラジオでヘビーローテーションされ4月5月で発売後4週連続でヒットチャート1位を獲得したそうな。

マーティが映画の中でタイムスリップする時代は1955年11月、ということはまさにこのエタの曲が人気していた、ということで時代考証もあっている。さすがである。

B#4 アース・エンジェル / マーヴィン・ベリー・アンド・ザ・スターライターズ (Earth Angel / Marvin Berry and the Starlighters)

続いてはこちら。映画の中では「魅惑の深海パーティ」なる、いわゆる卒業パーティ(プロム)会場にてマーヴィン・ベリーなる架空の人物のバンドが演奏しているが、オリジナルはThe Penguinsというドゥーワップグループの曲である。

ちなみにこのマーヴィンはかのチャック・ベリーのいとこ、という設定になっている。マーティを助けるために手を負傷し、マーティがダンスパーティで代わりにギターを弾くことになる。その後はご存知の通り、あの名曲に繋がるのだ。

B#5 ジョニー・B・グッド / マーティ・マクフライ ウィズ・ザ・スターライターズ

音楽的にはここが一番サイコーなシーン!ということで皆同意だろう。鳥肌もののかっこいい演奏シーンを見てギタリストを志したキッズも多いはずだ。かくいう私もその一人。

ちなみにこの曲は当然ながらマイケル・J・フォックスが演奏しているものではなく、実際はLAのセッションギタリスト、ティム・メイが演奏している。20年ほど昔、確かヤング・ギターか何かのインタビューでティム・メイ本人のインタビューを読んだことがある。劇中ではフルアコのギター(ギブソンES345、だと思われる)が使われているが、録音に使ったのはストラトモデルのギターとのこと。演奏後編のヘヴィメタル、ヴァン・ヘイレン風タッピングフレーズを入れるにはフルアコではさすがに…、という感じのインタビューだったかと思う。

※と思い出しながら書いていたら、近年のインタビューがネットに出ていた。興味のある方は是非読んでみてほしい。

やっぱ、BTTFっていいね!

さて、いかがだっただろうか。

サントラを何周も聞いていると、やはり物足りなくなってきて映画を復習したくなる!それだけこの映画と音楽はよくマッチしていると思う。

公開からすでに40年が経過しようとしているが、音楽も映画も今でも我々を熱い気持ちにさせてくれる。今でもみんな、続きを待ち続けているのではないだろうか?私もその一人。

8年前、ドクとマーティがTV番組に出ている動画があった。

どうですか?全然まだまだいけるでしょ!二人とも。是非とも続編を撮ってもらいたい。

最後に、ファンが作った「BTTF4」のトレーラー動画を紹介して終わろうと思う。

ご一読ありがとうございました。

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