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レコード買取ガイド頒布と価格変遷(2024年秋・最新版)

Disk Review

ディスクユニオンから「ORIGINAL RECORDS PRICE GUIDE」という冊子が配布されている。

画像クリックでリンク先に遷移します。

冊子は紙バージョンだけでなく、PDFでも閲覧可能になっている。冊子バージョン取り寄せには送料がかかるようなので、PDFの方がお得と言える。

ディスクユニオンでは大体四半期に一度、ジャンルごとにWant Listの更新があって、ジャンルごとのいわゆるトップウォント盤の値付けをしている。大概は冊子を店舗でジャンルごとに配布しているのだが、たまに公式サイトでもPDF公開する場合もある。すべてのジャンルが足並みをそろえて、ではないし、各個別ショップごとに特別設定している場合もあったりとややこしい。また、公式サイトは非常に乱雑で見にくい。今回ご紹介のリストへのリンクは上記画像に貼ってあるのでそこからいくのが一番早いだろう。

と、本日はこんな軽い感じで終了なのだが、今後この買取価格がここ数年で上がっているのか、下がっているのか、はたまた変わっていないのか?変遷をチェックしていきたいと思う。

手元にはここ2年分くらいのユニオンの買取リストがいくつかある。ロックの代表的な名盤、これらの買取価格がどのように推移しているのか、日本国内の買取価格をみていきたい。

レコードブームによって明らかに需要が供給量を上回っていたのも昨年くらいまで、ここ最近はむしろ供給過多な部分もジャンルやアーティストによってはあるのではないか?と思っている。過去の名盤の相次ぐ再発、新作発表フォーマットにレコードが追加され、山下達郎のようにCD、カセット、レコードというオールフォーマットでリリースするアーティストも増えた。明らかにここ数年では一番のレコード供給量である。

KDDIより引用

また再結成やメンバーの死などで一時的に注目度が上がって値段が値段が急騰したレコードも散見されるようになった。国内アーティストだがミッシェル・ガン・エレファントのLPなんかはその典型だと思う。

アナログレコードファンとして、数多くの人々がレコードを愛し、レコードを購入してくれること、これに勝る喜びはない。

とはいえ、毎月多くのレコードを買う身としては、なるべく価格は据え置きであって欲しいというのが正直なところ。ジレンマ、である。

本日リンクした「買取価格一覧」、これは我々消費者が購入する価格ではない。あくまで業者が中古品として消費者から買い取る価格である。つまり我々消費者がショップから買う場合はそこに利益が載っているのでもっと高くなるわけだ。もちろん個体差があるものなので、買取価格も販売価格もアップダウンはあろう。

あくまで参考値となるが、ディスクユニオンが設定している買取価格は世の中の需要を加味し、またおおよそ四半期ごとに設定しているものである。物価上昇や需給バランスなどの世相も反映した作品価値の推移目安としては役に立つと思う。

次回以降、具体的な作品の買取価格推移を見ていこうと思う。取り上げようと思うのはビートルズのPPMステレオ盤および金パロモノラル盤、プログレ御三家の代表作、高額盤の代表とされるヴェルヴェット・アンダーグラウンドや以前取り上げたZEPのターコイズファースト、ボウイあたり。近年ものではニルヴァーナ、スマパン、この辺りの価格推移を手元にある過去のユニオン買取リストと比較してみたい。

それでは。

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