はじめに:海外旅行の支払い、これで本当に大丈夫か?
「初めての海外旅行、どんなカードを持っていけばいいんだろう?」
「海外で使うと手数料が高くなるって聞いたけど、本当だろうか?」
「よくわからないカードを何枚も作るのって、正直面倒だ……」
もしあなたがそう考えているなら、このブログ記事はあなたのためのものだ。
海外旅行での支払いは、国内とは異なるルールや手数料が存在するため、何も知らずにカードを使うと、思わぬ出費がかさむ場合がある。しかし、だからといって複雑な手続きが必要なカードに手を出すのは避けたい。
本記事では、「手軽に作れて、できるだけお得に海外で使いたい」という海外旅行初心者の方に向けて、イオンカードがなぜ最適な選択肢となり得るのかを徹底的に解説する。また、近年注目されるフィンテック系のカード(WiseやRevolut)との比較を通じて、その「手軽さ」の裏にある本当の価値を検証する。
なお、先に行っておくがこの記事は案件等ではない。私自身が後述するWISEやREVOLUTE、あるいはアメックスや三井住友カードを実際に使って比較した結果、「最もめんどくさくないカード手数料の安いカード」だと思うので記事にしている。

この記事がおすすめな人
- 初めて海外旅行に行くため、どのカードを選べば良いか分からない人
- 複雑な手続きや複数のカードを使い分けるのが苦手な人
- カードはシンプルに余計なことは考えたくない人
- 「手軽に1枚作って、安心して海外で使いたい」と考えている人
- 海外旅行の保険は別途加入で構わない人
- 手数料は気になるが、使い慣れないサービスを導入する手間は省きたい人
なぜイオンカードが初心者におすすめなのか?「手軽さ」と「安心」の理由
海外で使うカードを選ぶ際、最も大切なのは「安心して使えるか」と「いかに手軽に準備できるか」である。その点で、イオンカードは海外旅行初心者にとって非常に強力な選択肢となる。
いつもの安心感:国内と同じ感覚で使える手軽さ
イオンカードは、多くの人にとって身近な存在だ。普段の買い物で使っている人も多いだろう。この「慣れている」という感覚は、海外でのトラブル発生時に大きな安心感となる。新しいサービスを導入し、使い方を覚える手間をかけずに、いつも通りにカードを使えるのは、旅の準備で忙しい初心者にとって大きなメリットだ。
充実の日本語サポート体制とセキュリティ
海外でカードを紛失したり、不正利用の疑いがあったりする場合、迅速な日本語サポートは不可欠である。イオンカードは、24時間年中無休で対応するコールセンターを設けており、海外からの電話にも対応している。これは、万が一の事態に、慣れない外国語で対応する必要がないという点で、非常に心強い。
また、イオンカードは、本人認証サービス(3Dセキュア)や不正防止モニタリングなど、多層的なセキュリティ機能を提供している。ICチップ搭載はもちろん、万が一不正使用された場合の損害が補償されるカード盗難保障も付帯しているため、安心して利用できるだろう。
年会費無料で手軽に発行できるイオンカード
イオンカードは年会費無料で発行でき、特別な条件なく申し込みが可能だ。クレジットカードの発行手続きも比較的シンプルで、海外旅行の準備に手間をかけたくない初心者にとって、すぐに手に入れられる点は大きなメリットとなる。
海外旅行保険は別途加入を!
一般のイオンカードには海外旅行保険は付帯しない。そのため、海外旅行中の万が一の病気やケガ、盗難などに備えるためには、別途、海外旅行傷害保険に加入することを強く推奨する。オンラインで手軽に加入できる保険も多数存在し、自分の旅行期間や補償内容に合わせて最適なものを選ぶことができる。
他のクレジットカードと比較して低めの海外事務手数料
海外でクレジットカードを使う際、必ずかかるのが「海外事務手数料」だ。イオンカードの海外ショッピングにおける事務手数料は1.60%に設定されている。
これは、楽天カードの2.20%や三井住友カードの3.63%など、他の主要なクレジットカード会社と比較すると低めの水準であり、一般的なクレジットカードの中ではかなり手数料を抑えられる部類に入る。海外でのショッピングで発生する余計なコストを、少しでも抑えたいと考えるなら、この手数料率は魅力的なポイントとなるだろう。
主要クレジットカードの海外事務手数料比較
カード会社名 | 国際ブランド | 海外事務手数料 |
イオンカード | Visa/Mastercard/JCB | 1.60% |
楽天カード | Visa/Mastercard/JCB/American Express | 3.63%(2025年3月1日以降) |
三井住友カード | Visa/Mastercard | 3.63%(2024年11月1日以降) |
エポスカード | Visa | 3.85%(2025年7月1日以降) |
JALカード | Visa/Mastercard | 3.63%(2025年1月20日以降) |
三菱UFJカード | Visa/Mastercard | 3.85%(2025年1月20日以降) |
三菱UFJカード | JCB | 2.04% |
アメリカン・エキスプレス・カード | American Express | 3.50%(2025年8月1日以降) |
※上記は一般的な手数料であり、カードの種類や時期によって異なる場合があります。最新の情報は各カード会社の公式サイトでご確認ください。
WiseやRevolutはなぜ「手軽」ではないのか?入金の壁と使い慣れない操作
近年、「海外でお得に使えるカード」としてWise(ワイズ)デビットカードやRevolut(レボリュート)デビットカードが注目されている。確かに、これらのフィンテック系サービスは、為替手数料が非常に低いという大きなメリットを持つ。Wiseに至っては、為替レートに上乗せがない「ミッドマーケットレート」を採用しており、手数料も約0.6%〜とイオンカードよりさらに低い。Revolutも平日であれば手数料無料で両替が可能だ。
しかし、これらのサービスは「手軽にカードを作って持っていきたい」という初心者には、いくつかの壁があるのが実情だ。
入金の手間:慣れない操作と急な残高不足の不安
WiseやRevolutは、事前に日本円を専用口座にチャージ(入金)し、必要であればアプリ内で外貨に両替して利用するプリペイド式のデビットカードである。この「事前入金」というステップが、海外旅行初心者にとっては意外なハードルとなる場合がある。
- 銀行振込の手間:多くの場合、指定された銀行口座に振り込む必要がある。普段オンラインバンキングを使わない人にとっては、これ自体が面倒な作業だ。
- 残高管理の必要性:チャージした金額しか使えないため、旅行中に常に残高を意識し、不足すれば再度入金する手間が発生する。特に、海外で「急にお金が足りなくなった!」という緊急事態が発生した場合、慣れない海外の地でインターネット環境を探し、送金手続きを行うのは大きなストレスとなるだろう。日本の銀行からの振込にはタイムラグが生じることもあり、必要な時にすぐにお金が使えないリスクも考慮しなければならない。
- 多通貨口座の複雑さ:複数の通貨を管理できるのはメリットだが、初心者にとってはどの通貨をどれだけ持つべきか、使いこなせるか、といった点でハードルに感じることもあるだろう。
クレジットカードであるイオンカードは、利用限度額の範囲内で後払いとなるため、事前の入金や残高管理の手間が一切ない。急な出費にも対応でき、使いたい時にすぐ使えるというシンプルさが、初心者には何よりも「手軽」と感じられるはずだ。

アプリ操作への依存と本人確認の煩雑さ
WiseやRevolutは、その機能の多くをスマートフォンアプリで管理する。リアルタイム通知やカード凍結機能など、セキュリティ面での利点も多いが、これは「常にスマホと安定したネット環境があること」が前提となる。海外でスマホの充電が切れたり、Wi-Fi環境が悪かったりすると、これらの機能が使えなくなり、不安を感じる可能性がある。
また、アカウント開設時の本人確認(eKYC)プロセスが、日本の銀行やクレジットカード会社に比べて煩雑に感じるユーザーもいるようだ。スムーズに進まない場合、旅行前に余計なストレスを抱えることになるのは避けたいだろう。
「手軽さ」を最優先する海外旅行初心者にとって、WiseやRevolutは確かに魅力的だが、その利便性を享受するには一定の手間や慣れが必要となることを理解しておくべきだ。
イオンカードの「ここだけは注意」デメリットと、その賢い補い方
イオンカードは海外旅行初心者にとって魅力的な選択肢だが、デメリットがないわけではない。しかし、それらのデメリットは、賢く立ち回ることで十分に補うことが可能だ。
デメリット1:Wise/Revolutと比べると手数料は高め
前述の通り、イオンカードの海外事務手数料は1.60%であり、Wiseの約0.6%〜やRevolutの平日無料と比べると、やはり高めである。特に高額な買い物をする場合、この手数料の差は無視できない金額になるだろう。ただし、WiseやRevolutは事前入金が必要だ。その煩雑さを考えるとどうだろう?海外にいるときにある程度の額を使う必要ができて、海外から専用の口座に振込をする…正直、私はめんどくさい。
賢い補い方:決済金額と頻度を意識する
- 高額決済は最小限に:もし海外で非常に高額な買い物を予定しているなら、その部分だけは手数料の低いWiseやRevolutの利用を検討するか、現金での支払いも視野に入れる。
- 普段使いは気にしない:日々のカフェ代や交通費など、少額の決済であれば、手数料の差はそれほど気にならないはずだ。手軽さを優先し、安心してイオンカードを利用しよう。
- トータルで考える:年に複数回、何度も海外に行かないのであれば、保険は必要な時だけ別途加入で十分だ。その点を考慮すれば、年会費無料で手軽に利用できるイオンカードの総合的なコストパフォーマンスは非常に高いと言える。
デメリット2:海外旅行保険は別途加入が必要
イオンカードには海外旅行傷害保険が付帯していないため、万が一の病気やケガに備えがない状態となる。
賢い補い方:オンラインで手軽に海外旅行保険に加入する
- 海外旅行保険は、出発前にオンラインで手軽に加入できるものが多数存在する。旅行期間や目的に合わせて、必要な補償内容の保険を別途契約しよう。例えば、クレジットカードに付帯する旅行保険では補償額が不足する場合や、キャッシュレス診療に対応している保険を選ぶことで、より安心して旅行を楽しむことができる。
- 空港で加入することも可能だが、事前にインターネットで比較検討し、加入手続きを済ませておく方が、時間と費用の節約につながる。
デメリット3:海外キャッシングは利息がかかる
海外のATMでイオンカードを使って現地通貨を引き出す「キャッシング」は、利息が発生する「借金」である。ATM利用手数料(1万円以内なら110円、1万円超なら220円)もかかるが、加えて日割りで利息が発生するため、利用期間が長くなると総コストが高くなる可能性がある。
賢い補い方:必要最低限の利用と早期返済、または現金決済の戦略
- 基本はカード決済:クレジットカードが使える場所では極力カード決済を利用し、現金はチップやローカルマーケットなど、どうしても必要な場面でのみ引き出すようにする。
- 帰国後すぐに返済:キャッシングを利用したら、帰国後すぐに繰り上げ返済をするのが鉄則だ。早期返済により、利息の発生を最小限に抑えられる。
- Wise/Revolutの無料枠を併用(もし可能なら):もし「入金の手間」をクリアできるのであれば、WiseやRevolutのATM無料引き出し枠(Wiseは月2回まで3万円相当、Revolutはプランによる)を現金調達のメインに据えるのも一つの手だ。ただし、ここでも「手軽さ」とのバランスを考えることが重要になる。
結論:あなたの海外旅行を「手軽に、そして賢く」
「イオンカードって海外旅行に持って行くには最適なカードだと思うんだけど、どうだろう?」
この問いに対し、総合的に見れば「完璧な一枚」は存在しないものの、海外旅行初心者にとって「手軽さ」と「安心感」を最優先するなら、イオンカードは非常に優れた選択肢であると言える。
フィンテック系のWiseやRevolutは手数料面で魅力があるが、事前の入金やアプリ操作への慣れなど、初心者には少々ハードルが高いと感じる部分があるのが実情だ。特に、急な現金不足の際に、すぐに対応できない可能性がある点は、イオンカードのようなクレジットカードにはないデメリットと言える。一方で、イオンカードは、普段使い慣れた安心感、充実した日本語サポート、そして年会費無料で手軽に発行できる点が、何よりも大きな強みとなる。また、通常のクレジットカードの中では手数料が比較的低いため、コスト面でも一定の優位性を持つ。
もちろん、手数料のデメリットは存在するが、それらは利用シーンを工夫したり、早めの返済を心がけたりすることで十分にカバーできる。また、海外旅行保険は別途加入することで、安心して旅に臨める。
あなたの海外旅行を、複雑な準備なしに「手軽に、そして賢く」楽しむために、まずは信頼と実績のあるイオンカードをメインの一枚として検討してみてはいかがだろうか。そして、別途海外旅行保険に加入することで、あなたの旅をより安心で快適なものにするための、最もシンプルで効果的な一歩となるだろう。
なお、もしカードを作るならポイントサイト「moppy」経由がおすすめだ。現金に変えられるポイントが貰える。是非活用してほしい。

参考文献
[1] イオンカード:よくあるご質問「海外でのカードショッピング利用時の事務手数料について」 https://www.aeon.co.jp/inquiry/faq/0000000010_00076/
[2] イオンカード:キャンペーン・特典「海外でのご利用」 https://www.aeon.co.jp/card/feature/abroad/
[3] イオンカード:よくあるご質問「海外でのATMキャッシング利用時の事務手数料について」 https://www.aeon.co.jp/inquiry/faq/0000000010_00077/
[4] Wise:デビットカード https://wise.com/jp/card/
[5] Wise:手数料と料金 https://wise.com/jp/fees/
[6] Revolut:プラン https://www.revolut.com/ja-JP/our-pricing-plans/
[7] Revolut:為替レート https://www.revolut.com/ja-JP/exchange-rates/
[8] Revolut:手数料 https://www.revolut.com/ja-JP/fees/
[9] Wise:市場仲値とは? https://wise.com/jp/knowledge/mid-market-rate
[10] イオンカード:保険・補償「海外旅行傷害保険」 https://www.aeon.co.jp/card/service/hoken-hosho/travel_hoken/
[11] イオンカード:よくあるご質問「イオンカードに海外旅行傷害保険は付帯していますか?」 https://www.aeon.co.jp/inquiry/faq/0000000010_00366/
[12] イオンカード:よくあるご質問「イオンゴールドカードに海外旅行傷害保険は付帯していますか?」 https://www.aeon.co.jp/inquiry/faq/0000000010_00367/
[13] イオンカード:海外旅行傷害保険のご案内 https://www.aeon.co.jp/card/service/hoken-hosho/travel_hoken/gold.html
[14] Revolut:旅行保険 https://www.revolut.com/ja-JP/help/app-features/premium/how-does-the-travel-insurance-work/
[15] イオンカード:よくあるご質問「海外ATMキャッシングの手数料について」 https://www.aeon.co.jp/inquiry/faq/0000000010_00078/
[16] イオンカード:海外キャッシング https://www.aeon.co.jp/creditcard/service/cashing/abroad.html
[17] Wise:海外でのATM引き出し https://wise.com/jp/help/articles/2978003/atm-withdrawals
[18] Revolut:ATMでの現金引き出し https://www.revolut.com/ja-JP/help/card-payments/withdrawing-cash/atm-withdrawal-limits-and-fees/
[19] Revolut:Revolutで両替するのに手数料がかかるのはなぜですか? https://www.revolut.com/ja-JP/help/card-payments/exchanging-money/why-am-i-charged-a-fee-to-exchange-money-with-revolut/
[20] Revolut:プランと手数料 https://www.revolut.com/ja-JP/our-pricing-plans/#fees
[21] イオンカード:セキュリティ https://www.aeon.co.jp/security/
[22] イオンカード:セキュリティ対策 https://www.aeon.co.jp/security/security_measures/
[23] イオンカード:お問い合わせ https://www.aeon.co.jp/inquiry/
[24] イオンカード:紛失・盗難 https://www.aeon.co.jp/support/theft/
[25] Wise:セキュリティ https://wise.com/jp/security/
[26] Wise:お問い合わせ https://wise.com/jp/help/
[27] Revolut:セキュリティ https://www.revolut.com/ja-JP/security/
[28] Revolut:アプリ内のセキュリティ機能 https://www.revolut.com/ja-JP/help/app-features/security/in-app-security-features/
[29] Revolut:お問い合わせ https://www.revolut.com/ja-JP/contact-us/
[30] Revolut:ヘルプセンター https://www.revolut.com/ja-JP/help/
[31] Wise:為替レート計算機 https://wise.com/jp/currency-converter/
[32] Wise:マルチカレンシー口座 https://wise.com/jp/multi-currency-account/
[33] Wise:送金 https://wise.com/jp/send-money/
[34] Wise:デビットカード機能 https://wise.com/jp/card/features/
[35] Wise:電話サポート https://wise.com/jp/help/articles/2978006/how-to-contact-wise
[36] Revolut:スタンダードプラン https://www.revolut.com/ja-JP/our-pricing-plans/#standard
[37] Revolut:本人確認について https://www.revolut.com/ja-JP/help/getting-started/signing-up/verifying-my-identity/
[38] Revolut:Revolut本人確認できない問題 https://www.revolut.com/ja-JP/help/app-issues/troubleshooting/i-cannot-verify-my-identity-in-the-app/
[39] Revolut:Revolut本人確認エラー https://www.revolut.com/ja-JP/help/app-issues/troubleshooting/i-cannot-verify-my-identity-in-the-app/i-am-getting-an-error-message/
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