海のそばで目覚め、夜は繁華街へ――“ちょうどいい”パタヤ滞在、ここにあり。
パタヤで、できれば海の目の前に泊まりたい。日中も夜も思い切り楽しみたい。しかも予算は抑えたい。
そんなワガママを叶えてくれるホテルが「バブーナ ビーチフロント リビング」だ。

ビーチまで徒歩0分、ソイ6までもすぐ。便利な立地と落ち着いた雰囲気で、思いのほか心地いい滞在になったので、レビューして見ることにする。
なお、以前ご紹介した「アレカロッジ」、あちらもおすすめであるが、今回はとにかくビーチ沿いがよい!という人にとって有益かと思う。
タイ・パタヤにある「バブーナ ビーチフロント リビング(Baboona Beachfront Living Hotel)」は、その名の通り、海を目の前に望む絶好のロケーションにあるホテルだ。ビーチ沿いという贅沢な立地ながら、料金は非常に手頃。観光もナイトライフも楽しみたいという人には、まさに理想的な宿泊先といえる。
この記事では、筆者が実際に宿泊した体験をもとに、このホテルの魅力と注意点をできるだけリアルに、そしてわかりやすく紹介していく。宿泊を検討している人は、ぜひ参考にしてほしい。
海の目の前という抜群のロケーション

バブーナ ビーチフロント リビングの最大の魅力は、なんといってもそのロケーションだ。ホテルの目の前に広がるパタヤビーチでは、早朝から深夜までさまざまな表情を見せてくれる。部屋のベランダに出れば、潮風を感じながら美しい海の景色を心ゆくまで楽しめる。

朝日が昇る時間帯には、ゆっくりと目覚めてベランダに出るだけで、一日の始まりが特別なものに感じられる。昼間は真っ青な海と空が広がり、観光やショッピングの合間にビーチ沿いを散歩するのも心地よい。夕方には海に沈む夕日が空を茜色に染め、夜になると通りにはネオンが灯り、パタヤらしい賑わいが広がっていく。

さらにこのホテルは、ソイ6のすぐ近くに位置しているため、夜の街を楽しみたい人にも非常に便利だ。ソイ6といえば、パタヤの繁華街のひとつとして有名な通り。ナイトライフを満喫したいという人にとっては、このアクセスの良さは大きな魅力だろう。
とはいえ、このエリアの魅力は夜だけではない。朝は静かなビーチ沿いを散歩する人やジョギングする旅行者でゆったりとした時間が流れ、昼には周囲のカフェやレストラン、マッサージ店が次々に開店して、活気ある雰囲気に包まれる。徒歩圏内にはローカルな屋台、おしゃれなカフェ、コンビニなどが点在しており、気の向くままに街歩きが楽しめる。


パタヤビーチそのものも、日中はサンベッドでのんびりと過ごす欧米人観光客や、家族連れで海水浴を楽しむ人々などでにぎわっており、朝から夜まで飽きることなく過ごせるスポットといえる。ときにはパラセーリングやジェットスキーなどのマリンアクティビティに挑戦するのも楽しい。屋台で買ったスナックを片手にビーチを眺める時間は、決して高級ではないけれど、豊かな旅の一コマになる。

コスパとアクセスのバランスが秀逸
ホテル選びで重視したいポイントのひとつが「コストパフォーマンス」だが、バブーナはその点でも高く評価できる。ビーチフロントという贅沢な立地ながら、宿泊料金は非常にリーズナブル。他の同等クラスのホテルと比較しても、価格に対する満足度は圧倒的だ。

ホテルの目の前を通るビーチロードには、ソンテウ(乗り合いトラック)が頻繁に走っている。これを利用すれば、ウォーキングストリート、セントラルフェスティバル、ターミナル21といった主要スポットへも簡単にアクセス可能。運賃も安価で、気軽に移動できるのが嬉しい。
特に夜の外出が多くなる人にとっては、徒歩やソンテウでほとんどの行き先をカバーできるこの立地は非常にありがたい。交通費を抑えつつ、行動範囲を広げたい旅行者にとって理想的な拠点となる。
落ち着いたデザインの客室とバルコニーからの景色

バブーナは大型リゾートのような豪華さはないが、コンパクトながらも整った設備と落ち着いた内装が魅力だ。

客室は白とウッドを基調としたミニマルなデザインで、清潔感も申し分ない。ミニ冷蔵庫、エアコン、セーフティボックス、ケトルなど基本的な設備はすべて揃っており、快適に滞在できる。


筆者はこれまでに複数回宿泊しており、毎回、特に印象に残るのがバルコニーからの眺めだ。

海側の部屋に宿泊すれば、朝の静けさのなかに波の音が響く心地よい時間、昼の強い日差しと青空、夕暮れのサンセット、そして夜のライトアップされた通りと、時間帯ごとに異なる表情を楽しむことができる。バルコニーの椅子に腰掛けて、ただ景色を眺めているだけで、心がリセットされていくような感覚になる。ここに来たら、迷わずビーチが見える部屋を選択したい。
気になる点もしっかり把握しておこう
もちろん、完璧なホテルというわけではない。いくつかの点では注意が必要だ。
まず、朝食についてだが、種類はそこまで多くなく、いわゆるビュッフェ形式ではあるが内容はやや質素。最低限のパン、卵料理、ソーセージ、果物、コーヒーなどが用意されており、「簡素ながら一通り揃っていて、特に不便は感じなかった」といった印象だ。ただし、ちょっと外に出れば飲食店はいくらでもある。満足できなければ散歩がてら朝食を外で取るのもいいと思う。

次にエレベーターについて。建物全体に対して一基しかないため、朝のチェックアウト時や混雑時間帯には多少の待ち時間が発生することもある。とはいえ、建物がそこまで大きくないため、深刻なストレスにはなりにくい。
また、プールやジムといった施設はなく、ホテル内で長時間過ごしたいという人には少し物足りなく感じられるかもしれない。あくまで「立地」と「景観」、そして「コスパ」に特化した宿であることを理解しておくと、期待とのギャップが生まれずに済むだろう。
こんな人におすすめ
バブーナ ビーチフロント リビングは、以下のような人に特におすすめできる。
✓ ビーチ目の前のホテルに泊まりたいが、予算を抑えたい人
✓ 夜の繁華街にも近く、気軽に出かけられる立地を求める人
✓ 派手さよりも落ち着いた雰囲気を重視する人
✓ 朝夕の景色を部屋から楽しみたいカップルや一人旅の旅行者
これらに当てはまるなら、満足度の高い滞在になるはずだ。

まとめ:コスパ重視のビーチフロントならここ一択
パタヤには数多くの宿泊施設があるが、ビーチに面したホテルでこの価格帯、そしてこのアクセスの良さを兼ね備えたホテルはそう多くない。バブーナ ビーチフロント リビングは、華やかすぎない落ち着いた佇まいでありながら、立地の良さとコストパフォーマンスで非常にバランスのとれたホテルだ。
夜のアクティビティを中心に楽しみたい人にも、海の景色をゆっくり味わいたい人にも、それぞれのニーズに応えてくれる一軒。次回のパタヤ旅行では、ぜひ宿泊先の候補として考えてみてほしい。
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